1/31 アニメグッズ vs 部屋
数年前はよくアニメBDを買っていて、今でも直射日光があたらないところへ保管している。
そのくらい大切だったし、惚れ込んだ作品しか買わなかったからなおさら大事にしてたんだけど、少し前からこんなことを思っていた。
「全然観てない」
そう、買ってから一度もBDを観ていない。
もちろんすべて観ていないというわけではないけど、逆にいえばすべてを観られてはいない。
いわば、買ってから一度も読んでいない本たち、『積読』のような感じになってしまっている。
放送中にはリアルタイムで観たので作品自体は何回か観ているのだけれど、BDをプレイヤーにセットしてソファで……という習慣自体がないので、開封さえできていないBDがいくつもある。
そもそもなぜ買ったのかといえば、所有欲が満たすことが何よりも快感だったから。
モノを買うと嬉しくなっていたし、それがアニメグッズであればなおさらだった。
実際に観返すかどうかは二の次だった。
BDは物理的なメディアなので、何十本も持っているとそれなりにスペースをとる。
僕は実家を出たころから「モノを持ちすぎているな」と感じ(実際、業者さんに「単身パック!? 勘弁してください」と言われた)、数年前から服やPCパーツや各種ガラクタを捨てまくっている。
とはいえ、やはりまだまだ身軽というわけではない。
それに、その習慣へ侵されたのか『使っていないものを持っていると気持ちが悪い』という状態にさえなっている。
もちろん大好きなアニメたちなので、それに対して気持ちが悪いというほどの感情を抱くわけではなく、もったいないといった方が正確かもしれない。
とにかく、持つモノをできる限り減らしたいのだ。
それと、「使っていないものがあるならそれを売却し、たとえそれがわずかな金額であれ、今必要なものへお金を使ったほうがよい」という考えを持っているので、できれば趣味の世界でもそうあることができればと思う。
(そういうことを考えないから趣味なのだ、と言われれば脱オタするしかないが、真面目すぎて病むほどのオタクなのでそうするしかない)
……とはいえ、やはり一度惚れ込んだ作品のグッズを処分するには勇気がいる。
「観たくなったら、番茶(バンダイチャンネル)で観ればいい」とも思うが、人間、合理的でありたいと思いつつもすべて合理的に判断できるわけではない。
それに、買取店の査定額がかなり安い。
割合にして、購入時の価格と比べて2割程度の買取価格だ。
もちろん、最終的にそのグッズを手にする人たちへ届ける手間を代行してもらうのだから(何かを買い取るお仕事は、売ってくれた人の時間を節約するお仕事でもあるのだ)、それは妥当な価格だ。
オークションに出す手間やかかる時間を考えれば、むしろ安すぎる代行料でもある。
というわけで
・アニメBDを持っているが、ほとんど観ていない
・観ていないのに持ち続けることは「もったいない」
・使っていないものは売却し、必要なものだけを持つのが理想
・売却額を計算してみると妥当とはいえ、尻込みしてしまう
オタクのみなさん。もしこういう事態に遭遇したら、あなたはどう考えるでしょうか。
僕は今めっちゃ悩んでいます。
(ちなみに、熱が冷めたというわけではないです。今でもアニメは観ていますし、イベントにも参加しています。変なところが真面目すぎるオタクは、趣味にさえそういう考え方を持ち込んでしまうので悩んでいる、という感じです)